業務に使う表計算ソフトと言えばマイクロソフトのExcelですが、ここ数年Google の表計算ソフト、スプレットシートの使用者も増えてきています。
スプレットシートには、Excelにない便利な機能もいっぱいあります。
そのひとつにスプレットシートを開いた時にマウスの位置を簡単に指定できます。(EXCELだとVBAを使わないとできない)
Excelはソフトをインストールして使いますが、スプレットシートはWEB上で使います。WEB上のシステムでは「パラメータ」と言う仕組みがあります。
「パラメータ」とは、日本語で表現すると「引数(引き渡される値)」になります。
スプレットシートには、パラメータを使用して開いた時に、シートやセルの位置を指定が可能です。
今回、Google スプレットシートにパラメータを使用してシートやセルの場所を指定する方法を紹介します。
スプレットシート 開いた時にシートの場所
開いた時のシートの場所について
開いた時のシートの位置はExcelの場合は前回保存したシートの位置から開かれますが、スプレットシートの場合は一番左のシートが表示されます。
スプレットシートを開きURLを確認するとシート1は下のURLが表示されます。
(文字列)の部分はそれぞれシートによって変わります。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/(文字列)/edit#gid=0
同じように他のシートを確認して見てください。それぞれ違う番号が振られていいます。
例 シート2
https://docs.google.com/spreadsheets/d/(文字列)/edit#gid=882848044
例 シート3
https://docs.google.com/spreadsheets/d/(文字列)/edit#gid=1182527533
スプレットシートを開いた時にシートを指定したい場合はそれぞれシートごとのURLをコピーしてショートカットを作成したりブックマークに登録して開きます。
スプレットシート 開いた時にセルの場所
スプレットシートを開いた時にセルの位置を指定したい場合は、
パラメータ 「&range=セル番号」をURLに追加します。
例 シート1のセルの位置を指定したい場合
https://docs.google.com/spreadsheets/d/(文字列)/edit#gid=0
シート1にセルの位置C10を指定する場合
https://docs.google.com/spreadsheets/d/(文字列)/edit#gid=0&range=C10
シート2にセルの位置C5を指定する場合
https://docs.google.com/spreadsheets/d/(文字列)/edit#gid=882848044&range=C5
補足事項
シートの位置を指定する方法ですが、Windwos 、Android、iPadでは実行できましたが、テスト環境 iPhone SE2と8(IOS16)の環境ではスプレットシート開いてもセルの位置を指定できませんでした、機種やOSのバージョンによって変わる可能性があります。(2022/10月テスト実行)
さいごに
いかがでしたか。スプレットシートはWEB上のシステムのためEXCELと少し違いがありますが、簡単に開いた時のシートやセルの位置を指定することができます。
会社内だとスプレットシートを使う担当者によって、使用するシートやアクティブセルの位置を変更できます。
他にもスプレットシートにパラメータを付加したものをQRコード化して、スキャンしたらすぐに指定位置に移動して入力するシステムを構築することもできると思います。
今回、紹介したスプレットシートを開いた時にシートやセルの位置を指定する方法、ぜひ、いろいろな効率化に役立ててください。