iPhoneのアプリ「NFC Tools」を使うとNFCタグにいろいろな内容を書き込むことができますが、さらにiPhoneの機能と連帯するためには、iPhoneの「ショートカット」アプリを使うとさまざまことが増えます。
「ショートカット」とは、iPhoneの標準アプリでiOS 13から搭載されています。iPhone上の動作を自動化する機能で、プログラム知識が一切不要で様々な自動化、アプリや動作(アクション)を組み合わせて自動化します。
今回、「ショートカット」とNFC タグの使い方を紹介していきます。
「NFC Tools」と「ショートカット」の違い
「NFC Tools」と「ショートカット」の違いは、「NFC Tools」は動作をNFCタグに自動化する内容を書き込みますが、NFC タグの容量144byte (英数字で144文字相当の情報)を超える内容は書き込めません。
「ショートカット」はiPhone上の動作を自動化するツールです。iPhone上で自動化する内容を作成して端末内に保存します。指定のNFCタグを検出したら「ショートカット」上で作成した自動化を動作させます。イメージ的にNFC タグは自動化のスイッチのようなものです。
「ショートカット」の利点は自動化の内容を書き換えたい場合、iPhone上で変更できますが、NFC Toolsは内容を書き換える場合、NFCタグが近くに必要です。
その他にURLを開く場合、NFC Toolsの場合は通知メッセージが表示されてタップしてURLを開きますが、「ショートカット」の場合、NFC タグを近づけると通知が表示されずにワンアクション少なくURLを開くことができます。
「ショートカット」の方がメリットが多いように見えますがデメリットもあります。
「ショートカット」は自動化内容を端末内に保存するので、他の端末でタグを近づけても動作はしません。
NFC Toolsで書き込んだ場合は、他のiPhoneでもAndroid端末でもNFCを読み込めるデバイスならデータを読み込むことが可能です。
「ショートカット」の場合は、自動化の内容をあらかじめ使用する端末に配布する必要があるのです。
「ショートカット」の使い方
NFCタグを見つけたらサイトを開くショートカットを作成します。
①「ショートカット」アプリをタップして開きます。
②「オートメーション」をタップします。
①「個人用オートメーションを作成」をタップします。
①フリックして下の方に移動します。
②「NFC」をタップします。
①「スキャン」をタップします。
「スキャンの準備ができました」でNFCタグにスマホを近づけてスキャンします。
①スキャンして見つけたタグに名前を付けます。例「サイトを開く」
②「OK」をタップします。
①「次へ」をタップします。
①「アクションを追加」をタップします。
①WEBをタップします。
①「URLを開く」をタップします
①「google.com」を入力します。
②「次へ」をタップします。
①「完了」をタップします。
あとはNFCタグにスマホを近づけるとポップアップ通知が表示されてタップするとURLが開かれます。
補足 通知を表示しないですぐにURLを開くようにすることもできます。
①「ショートカット」アプリを開き「オートメーション」をタップします。
②「実行の前に尋ねる」をOFFにすると通知を表示しないでURLを開くようにできます。
さいごに
NFCタグをスイッチにして「ショートカット」アプリを実行すればアイデア次第でいろいろなことが出来そうです。今回の記事がNFC タグを使った個人の生産性向上に役立っていただければ幸いです。