働き方改革への対応や新型コロナウイルス感染症への対策のためテレワーク(在宅勤務、リモートワークなど)が一気に普及しました。その中で大きく変わったことのひとつがWEB会議で導入企業も急激に増加しています。
WEB会議の時の必須アイテムがUSB接続のWEBカメラで一時は品薄で手に入らないということもあったそうで、WEBカメラの市場もコロナ前の4~5倍に推移しているようです。
最新の物だと高画質になりAIが組み込まれしゃべっている人にフォーカスするものまであり、今までは2,000円~3000円で購入していたものが、高価なものだと1~10万円する物まで多種多様な製品が販売されるようになりました。
WEB会議が常態化すると高画質なカメラを使っている人、低画質の人の差が気になります。特にオンライン接客など相手に商品を見てもらう場合は低画質のため商品の魅力を十分に伝えれないなど、カメラ映りにより相手に与える印象が大きく変わる可能性があります。
そこで、新しいWEBカメラの購入を考えている場合、一つの手段としてスマホをWEBカメラにする方法はどうでしょうか。今のスマホは高解像度で自動ではないですがズームインやズームアウトも可能です。今回はスマホのカメラをWEBカメラ化するアプリ「iVCamアプリ」を紹介していきます。
Table of Contents
iVCam Windows アプリの設定
最初にパソコン側の設定を行います。2022年1月現在ではMacやLinuxなど対応しておらずWindowsのみとなっています。
Windowsの対応バージョンは7/8/10/11
64ビット版(x64)と32ビット版(x86)があります。
https://www.e2esoft.com/ivcam/
「Download for Windows」をクリックします。
ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。次に言語設定をして「OK]をクリックします。
インストール先の設定をして「次へ(N)」をクリックします。
プログラムグループ指定をして「次へ(N)」をクリックします。
追加タスクの設定をします。不要なものはチェックを外して「次へ(N)」をクリックします。
インストールの準備が完了したら「インストール」をクリックします。(1分ほどで完了します)
インストールが完了するとパソコンを再起動することが求められます。他に何もファイルを開いていない場合は「すぐに再起動」、編集中のファイルがある場合は「後で手動で再起動」をします。
再起動後にファイヤウォールのアクセス許可の画面が表示されます。お使いの製品によってファイヤウォールでブロックされないように設定してください。
Windows Defenderの場合は「アクセスを許可する(A)」をクリックします。
以上でパソコン側の設定の完了です。
iVCam スマホアプリの設定
スマホ版はiPhone・Android (iPadやAndroidのタブレットでも対応可能です)があります。今回はiPhoneでのインストールから設定方法を説明していきますが、Android版も使い方等はほぼ変わりません。
iPhone版
「iVCam コンピュータカメラ」をApp Storeで (apple.com)
Android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.e2esoft.ivcam&hl=ja&gl=US
AppStoreからiVCamコンピュータカメラを「入手」をタップしてダウンロードしてインストールします。
インストールが終わりましたら「開く」をタップしてアプリを起動します。
「”IVCam”がローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続を求めています」と表示されます。
(同じ、WiFiネットワーク内にiVCamをインストールしているパソコンを検索して見つかったら自動で接続することの許可を求めています)
「OK」をタップします。
「”iVCam”は通知を送信します。よろしいですか?」表示されます。
「許可」をタップします。
「”iVCam”がカメラへのアクセスを求めています。」と表示されます。
「OK」をタップします。
これでiVCamアプリを起動するとiVCam をインストールしているPCを検索をして接続を開始します。
注意点
スマホとパソコンが同じネットワーク内に接続していないとIVCamは繋がりません。
例えば、パソコンはWiFiに繋げているのにスマホの方は4Gや5Gに繋いでいるとiVCamが繋がりません。
その他にもパソコンはLANケーブルでスマホの方はWiFiに繋げている状況だとルーターの設定によっては繋がらない可能性もあります。
iVCamは初期設定ではビデオサイズが640×480で少し小さく設定されています。大きいサイズに変更する時は設定アイコンをタップします。
「ビデオサイズ」でサイズを変更できます。
iVCamのアプリは無料ですが、iVCamのロゴが画面上に表示されるのと広告が表示されます。もし、表示させたくない時はアプリを購入することもできます。
2022年1月 現在
1年間 850円~永続的に使える3,060円のプランなど3種類あります。
「完全版を購入します」をタップすると詳細が確認できます。
必須アイテム スマホ三脚
スマホをカメラにする場合、スマホ用の三脚が必須です。脚が真っすぐなものからフレキシブルにくねくね曲がるタイプなどいろいろあります。百均でも購入できるものから数千円のものまで多種多様にあります。
おすすめは脚がしっかり安定感があるもので高さを調整できるものがいいと思います。三脚の持ち手の部分が折り畳み掴みやすい形になるものはカメラを移動しながら使う場合たいへん便利です。
最後に
iVCamを使ってスマホをWEBカメラにすれば、ZoomやMeetなどのビデオ会議アプリで利用ができます。USBのWEBカメラやノートパソコンなどに付いているカメラと違い、パソコンとスマホ(カメラ)がUSBの線で繋がっていないので自由に動き回ることができるという利点がiVCamにはあります。
用途としてはオンライン接客などで画面共有と合わせて使えば、画面越しに詳しく商品を説明するのに役立つでしょう。オンラインでの発表会やプレゼンなどの活用もできると思います。
固定のWEBカメラより自由にうごけるiVCamを使って人とは違った新しいビデオ会議や接客、プレゼンなどに挑戦してみませんか。