「メタバース」という言葉を聞いたことがありますか?もしそうなら、それが何なのか、そして将来的に私たちの生活やビジネスにどのような影響を与えるのか、疑問に思ったことがあるかもしれません。
この記事では、メタバースに関するこれらの疑問やその他の質問に対する答えを提供することを目的としています。メタバースとは何か、メタバースとセカンドライフの違い、メタバースで出来ることなど、さまざまなトピックを取り上げます。さあ、メタバースとその可能性を発見するために始めてみましょう。
Table of Contents
メタバースとは?
Facebookが社名をメタ(Meta)に変更したことで、世間に広まった「メタバース」もともと、メタバースという言葉は、もともとニール・スティーブンソンのSF小説に1992年発表の「スノウ・クラッシュ」から由来しています。
メタバースは30年前からあった概念
メタバースは、私たちの世界との関わり方に革命をもたらすと期待されています。インターネットを使ってアクセスする仮想世界、3D仮想世界で、友人と交流したり、買い物やビジネスをしたり、さらには新しい現実を探検したり創造したりすることができる仮想の空間です。
より多くの最先端技術が利用可能になるにつれて、メタバースは進化し続け、さらに拡張性を増しています。
その結果、ユーザーはこれまで以上に没入感のあるソーシャルな体験を楽しむことができるようになってきています。本当に、メタバースは、私たちの相互作用とデジタル世界のあり方に革命を起こしているのです。
メタバースの世界が描かれた 映画・漫画
メタバースは、長い間、映画製作者や漫画家たちを魅了してきました。近年では、いくつかの映画や漫画で描かれ、世界中の観客を魅了しています。
メタバースを探求した作品のひとつが、2018年に公開された『レディ・プレイヤー・ワン』です。スティーブン・スピルバーグが監督を務めたこのSFアクション・アドベンチャー映画は、未来の仮想世界での青年の冒険を描いています。
レディ・プレイヤー1
メカゴジラ、ガンダム、デロリアンなど人類の夢が詰まった映画です。
ソードアートオンライン
全世界シリーズ累計3000万部発行の大人気小説を映画化
「ナーブギア」と呼ばれる五感を操れるVRゴーグルを使ったゲーム「ソードアートオンライン」その世界に閉じ込められ現実に戻るために戦う!
元祖 メタバース セカンドライフとは(Second Life)
Second Life は、2003 年にリンデンラボによって生み出された画期的な技術である。3次元の仮想世界で、ユーザーは別人格になり、さまざまな環境を探索することができました。
コミュニケーション、ビジネス、ライブイベントへの参加などが可能で、独自の文化や社会規範を持つオンライン世界を作り上げることができました。
自分だけのアバターや家を作ることもでき、「Second Life」にリアルさを与えています。また、このゲームは、ユーザーが仮想の商品やサービスを販売することで実際のお金(リンネンドル 現実通貨に換金できる仮想通貨)を稼ぐことができる経済システムがつくられていました。
不動産売買で100万ドル稼ぐ人もいたそうです!
ユーザー数は100万人を超えさまざまな有名企業が参入しましたが、2007年ごろ端末の処理能力や通信速度など技術的が問題がネックとなり衰退。
一部のハイスペックなパソコン以外は3Dの動きがカクカク
メタバースとセカンドライフの違い
メタバースとセカンドライフは、どちらも3D環境の仮想世界です。
両方とも、さまざまな場所を探索し、他のユーザーと交流することができます。特徴的には同じですが、両者の違いは何かと言いますと、
そもそも、メタバースとは、3D仮想空間でさまざまなコミュニケーションやビジネスなどの活動を行うことを「メタバース」と言います。
ですから「セカンドライフ」とは「メタバース」の中のサービスのひとつという事でしかないという事です。
しかし、「セカンドライフ」は20年前のサービスで「メタバース」は近年、広がってきた言葉です。
あえて違いを言うなら機材やインフラ面が変わってきています。
セカンドライフはパソコンから仮想空間に参加しますが、メタバースはVRゴーグルなど没入感を体験するための機材が増えています。
また、近年ブロックチェーンやNFTなどの技術も台頭してきており、デジタル財産の所有権の扱い変わりつつあります。
また、セカンドライフの衰退の原因のひとつでもある機材の高性能化や通信速度の飛躍的な発展に伴って高画質な3Dをぐりぐり動かせることになったことが言えるでしょう。
メタバースに関わる主な企業
プラットフォームを提供している企業やコンテンツ、開発支援している企業
海外
アメリカの時価総額TOP10に入る企業のひとつFacebook。世界的に知名度があるなかでSNSをメインの事業からメタバース事業へ主軸を移すため社名をMetaに変更、何年も培ってきたブランドイメージを捨ててでもメタバースへ舵を切る意気込みは凄い。
The Sandbox ゲーム – ユーザー制作による仮想通貨 & ブロックチェーンゲーム
ランドと呼ばれる仮想空間でイベントやオリジナルのゲームの作成やゲームのキャラクターやアイテムを作成して楽しむNFTゲーム。
独自の仮想通貨「SAND」を発行して、土地の売買や自作のゲームやアイテム、イベントに参加する際に使用します。
国内
日本初のメタバース空間を提供した会社。バーチャルSNSと呼ばれる仮想空間clusterを展開しイベントや音楽ライブに参加したりゲームやチャットを楽しむことができます。
メタバースで出来ること
1.デジタルワールドを旅行・観光する
メタバースでは、都市や風景などの構築された環境から実在する環境から抽象的で幻想的な環境まで、さまざまな設定を探検することができ、
2.アバターファッションを楽しむ
仮想空間に合わせて、アバターの見た目や能力をカスタマイズします。髪の色や服装、アクセサリーを変えて、まったく新しい自分を作ることも可能です。
3.オンラインイベントに主催・参加する
メタバースは、コンサート、ネットワーキングイベント、カンファレンスなどの大規模なイベントを仮想空間で体験する新しいイベントを主催することもできます。また、さまざまなイベントに参加し、他のユーザーと一緒にリアルタイムのアクティビティを楽しむことができます。
4.ショッピング・商売をする
ユーザーは、仮想通貨を使って、商品やサービスを購入することができます。購入できる商品・サービスは、仮想の土地から家具、アート、アバター、ゲーム内のアイテムなど、デジタルデータに資産性をもたせることができるNFTによってさまざまなものが売り買いされるようになります。
5.仕事をする
メタバース空間でさまざまな職業が新しく生まれてきています。メタバース空間やアバターをデザインするデザイナーや建築家、また、メタバース空間でイベントや商売を行われるようになり、イベントのスタッフや店員さんなど仮想空間上で収入を得ることができます。アバター姿でメタバース内で働き対価を得る「アバターワーク」が認知されてきました。
5.新しい学びの形 教育・訓練
メタバースは教育のための素晴らしいプラットフォームとなりえる可能性が高いです。ひとつがインターネット環境さえ整っていれば、日本全国どこにいても、誰もが同等の教育を得れることです。
さらに仮想空間の学びは失敗中から学びを得る環境が作りやすいことです。シャイな人が多い日本人は、失敗や間違いをすることへの抵抗や恥ずかしがる傾向があります。
仮想空間では、どんなに間違えても何度でもトライすることができることやアバターによって相手の顔が見えないため意見を言いやすい環境もできます。
6.デジタル作品(NFT)を作る・販売する
映画、音楽、アート、ゲーム、その他のデジタル作品など、メタバースの台頭は、クリエイティビティに新たな扉を開きました。
これらのデジタル作品はNon-Fungible Token(NFT)と呼ばれ、クリエイターは作品を収益化し、世界中の新しい観客とつながることができるようになりました。
NFTの力により、クリエイターはメタバースでデジタル作品を制作・共有し、リアルとデジタルの両面で収益化することが可能になりました。
メタバースによる生活やビジネスの変化?
メタバースのは、われわれの生活やビジネスの両方において、人間の存在と相互作用のあり方にエキサイティングな転機をもたらす可能性があります。
この新しいテクノロジーの領域は、私たちが互いにつながる方法に革命を起こし、世界を探索する新しい機会を開き、さらには新しいビジネスのやり方を導入する可能性を秘めています。
生活の領域の変化
生活の領域では、メタバースの世界を探索、コミュニケーション、エンターテインメントの無限の可能性を広げます。
個人は、同じ物理的な空間にいなくても、自由にバーチャルなデジタル世界に入り、互いにコミュニケーションをとり、レクリエーションを行い、イベントを開催することができます。
このデジタル領域は、現実世界の出来事や設定に近い没入型のオーディオビジュアル体験を、家から一歩も出ずに体感することが出来るようになってきます。
将来的にはメタバース空間だけで、仕事をし収入を得てコミュニケーションを取って生きていくことが現実になっていく可能性があります。
ビジネスの領域の変化
ビジネスの世界では、メタバースは、企業のリーチを広げ、従来のコミュニケーション、プロモーション、消費者交流の方法を修正し、全く新しい創造的なビジネスの道を育成する新しい方法を提供していく可能性があります。
例えば、バーチャルイベントやバーチャルミーティングを開催したり、拡張現実技術を使って物理的な世界にデジタル要素を重ね合わせ、製品やサービスのプロモーションを行うことも可能です。このようなメタバースの創造的な使い方は、人間の想像力の限界にほかならない。
さいごに
メタバースは、今後さらに洗練されていくことで、私たちの日常生活に溶け込み、これまでにない情報へのアクセス、コラボレーション、コネクションを提供してくれることでしょう。このように、メタバースは、私たちが今知っている世界を大きく変える可能性を秘めています。