パソコンのパフォーマンスには多くの要因が関わっていますが、その中でも電源管理は重要な役割を果たします。適切な電源管理設定によって、パソコンの動作速度を向上させたり反対に動作速度を低くして省電力化することも可能です。
この記事では、パソコンの高速化を目指すユーザー向けに、電源管理の調整方法を紹介します。
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電源オプションの理解
まず、パソコンの電源オプションには、通常「トップクラスの電力効率(省エネモード)」、「バランス(デフォルト)」「最適なパフォーマンス(高パフォーマンス)」という3つの設定があります。
これらのモードは、パソコンの性能と消費電力のバランスを調整するために存在します。多くの場合、省エネモードでは性能が制限される一方で、高性能モードでは最大限の性能を発揮しますが、消費電力も増えます。
そこで、パソコンの高速化を目指すなら、電源管理の設定を調整して、「最適なパフォーマンス」モードに切り替えることをおすすめします。
最適なパフォーマンスモードにすると、CPUやメモリなどのパソコンの主要な部品がフル稼働するようになります。その結果、起動時間や処理速度が向上し、快適な操作感を得ることができます。
では、具体的にどうやって電源管理の設定を変更するのでしょうか?Windows 11の場合は、以下の手順で行うことができます。
高パフォーマンスモードへの切り替え
パソコンの速度を最大限に引き出すためには、「最適なパフォーマンス」の利用が推奨されます。このモードでは、プロセッサの速度が最大に設定され、グラフィックスのパフォーマンスも向上します。特に、重いソフトウェアやゲームを利用する場合に効果的です。
設定変更方法
「スタート」→「設定」をクリックします。
「システム」→「電源とバッテリー」をクリックします。
「電源」項目の「電源モード」をクリックして「最適なパフォーマンス」を選択することによって高パフォーマンスに変更できます。
カスタム電源計画の作成
一般的な電源オプションだけでなく、Windowsでは「カスタム電源計画」を作成することも可能です。これにより、パソコンの使用状況に応じて、CPUの最小状態やシステム冷却ポリシーなど、より詳細な設定を行うことができます。
設定変更方法
Windowsの検索ボックスに「コントロールパネル」と検索し検索結果のコントロールパネルを開きます。
コントロールパネルを開いたら「表示方法」をカテゴリーから大きいアイコンに変更します。コントロールパネルの一覧から「電源オプション」を開きます。
選択されたプランから「プラン設定の変更」をクリックします。
「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
「プロセッサーの電源管理」をクリックします。
「最小のプロセッサーの状態」は電源プランがバランスの場合、通常5%です。普段のプロセッサーの能力を5%にすることで、消費電力を抑えバッテリーの消費を抑えている状態です。この数値を変更することによって普段からプロセッサーの能力を最大限に利用することも可能になります。ただ、ノートパソコンの場合はバッテリーの消費が激しくなるので、「電源に接続」の項目だけ変更する方がいいでしょう。
ポイントとして反対に消費電力を抑えたい場合は「最大のプロセッサーの状態」の数値を下げてバッテリーの消費を下げることも可能です。
まとめ
パソコンの高速化は、単にハードウェアの性能向上だけでなく、適切な電源管理によっても実現可能です。これらの方法を試すことで、より快適なコンピューティング体験を得ることができるでしょう。常に自分のパソコンの設定を見直し、最適な状態を保つことが重要です。