最近、いろいろなシーンで使用されることが多くなったQRコード、決済サービスや工場や物流、チラシやポスター、イベントなどいろいろな分野で活用されています。
Excel上でQRコードを出力する場合に「Microsoft BarCode Control」を使うことが多いと思います。ただ、不便なことに日本語を入力が入力できないという欠点があります。
状況としてはExcelの「Microsoft BarCode Control」 を使って使用文字に日本語をいれると出力されるQRコードが透明になります。

QRコードの特徴のひとつは文字情報をたくさん埋め込めることだと思います。数字だけでも7000文字以上、漢字を使った場合1800文字を入力できますが、Excelの「Microsoft BarCode Control」は日本語が使えないため、折角のQRコードの特徴も生かしきれません。
Excelの標準出力方法「Microsoft BarCode Control」で日本語を埋め込んだQRコードを出力したい場合は、WEBサービスと連帯したり有料のソフトを利用すればExcelで日本語を埋め込んだQRコードを出力することが可能です。またGoogleのスプレットシートを使えば無料で日本語を埋め込んだQRコードを出力することもできます。
今回、さまざまなQRコードの出力方法を紹介します。
目次
WEBサービスを使って日本語QRコードを作成する
「QRコード作成」でGoogleで検索するといろいろQRコードを出力するWEBサービスがたくさん出てきます。

ほぼ、すべてのWEBサービスで日本語入力が可能ですが、おすすめがクルクルManagerです。
「テキスト」タブをクリックしてQRコード化したい文字を入力して「作成」ボタンをクリックするとQRコードが簡単に作成できます。

クルクルMangerの場合、無料のアカウントを登録する必要がありますが「アクセス解析」をONにしてQRコードを作成するとアクセスした人数や読み取り場所など統計をとることができます。
WEBサービスを使ってQRコードを出力する場合、弱点としてひとつひとつQRコードを作成する形になります。
作成するQRコードの数が少なければいいのでしょうが、数百件ともなると手動は手間がかかって大変です。
ひとつ手段として、WEBサービスでたくさんのQRコードを出力したい場合は、無料のRPAソフト 「Power Automate Desktop」や「マクロマン」などを使ってWEBサービスと連帯するRPAを作成するという方法もあります。
おすすめのRPAソフト
(有料)Excelで日本語を含むQRコードを出力したい!
もし、どうしてもExcel上で出力したい場合は有料のソフト「桜さく咲くQR」を使うという手段もあります。
「桜さく咲くQR」は、Excelのアドオンの形で組み込み関数を使用してQRコードを出力します。
ソフトをインストールしてExcelのアドオンにチェックを入れると関数のユーザー定義にQRコード関数が使えるようになります。

QRコード関数で、使用する引数を設定する(引数については説明書に詳しく書かれています。)

QRコードが生成される「オートフィル」を使えば一気に関数をコピーできます。

桜さく咲くQR はExcel以外にWordやAccess上でQRコードが作成できるようになります。
QRコード作成ソフト 桜さく咲くQR Ver5.0|Rolan
(無料)スプレッドシートで日本語を含むQRコードを出力したい!
日本語を含むQRコードをExcel上で出力したい場合は探した限りでは有料のソフトしか見つかりませんでした。
無料でQRコードを出力したい場合は、Googleが提供するスプレッドシート(WEBブラウザ上で提供されている表計算シート)出力することが可能です。
他のExcelシートとリンクしてデータが連帯しているとかVBAなどのマクロを組み込んだものでなければ、Excelからスプレッドシートへの変換も簡単にできます。
スプレッドシートのQRコード出力方法
スプレッドシート上でQRコードを出力するのにスプレットシートの関数「IMAGE関数」とQRコード生成にはGoogleのAPIでグラフや図を作成する「Chart API」を使います。若干、難しく感じますが型を覚えれば簡単に使えるようになります。
※Google アカウントが必要になります。お持ちでない方は作成してください。
①Chrome を開き「グーグルアプリ」ボタンをクリックします。
②スプレッドシートをタップします。

新規で作成しますので「空白」をクリックします。

セルB3に入っている文字「こんにちは」をQRコードにしてみます。
IMAGE関数を使ってQRコードを出力する式

実際にIMAGE関数を使ってみます。
「挿入」から「関数」→「Google 」→「IMAGE]で使えますが、先ほどのURLとか入力するため手間がかかりますので、以下の文をコピーして貼り付けます。
=image(“http://chart.apis.google.com/chart?chs=200×200&cht=qr&chl=” & C3)

QRコードが小さいので行のサイズを変更します。(小さすぎるとQRコードが読めないので、お使いのスキャナーで確認しておくといいと思います)

Excelと同じようにフィルを使ってコピーをすることやセルとセルのデータを連結してQRコードも生成することもできますので大量にQRコードを生成したい場合も簡単に作成ができます。

Excel をスプレットシートに変換したい場合
グーグルアプリボタンから「ドライブ」をクリックします。

Excelファイルをドラッグして「マイドライブ」上にドロップします。

アップロードが完了したらファイルをクリックして開きます。
「ファイル」から「Google スプレッドシートとして保存」で同じ「マイドライブ」上にスプレッドシート形式で保存されます。

最後に
日本語を含んだQRコードを出力したい場合、数個のQRコードを作りたいのならWEBサービスを利用すれ簡単に作成することができます。
Excel上で大量にQRコードを作成したいなら有料のソフトを購入するしか、今のところないですが、無料のスプレッドシートならQRコードを簡単に生成することができます。
スプレッドシートを使用して問題ない環境なら高いソフトを購入するよりは、変換して使った方がいいと思います。また、スプレッドシートには拡張機能があります。例えばGoogleDriveと連帯して出力したQRコードをDriveに保存するものとか、いろいろ効率的に出力する方法もあります。
日本語を含むQRコードを出力することになりましたら、今回の記事をぜひ参考までに活用してください。
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=image(“http://chart.apis.google.com/chart?chs= [QRサイズ横幅] x [QRサイズ縦幅] &cht=qr&chl=” & [セルの番地(URL)] )