ブルースクリーン 停止コードMEMORY_MANAGEMENTを解決する!

ブルースクリーン

突然パソコンの画面が青くなり、白い文字で「停止コード:MEMORY_MANAGEMENT(0x0000001A)」と表示されたら驚きますよね。このエラーはメモリ管理の異常に関連するブルースクリーン(BSOD)で、Windowsが深刻な問題を検出したことを意味します。本記事では、MEMORY_MANAGEMENTエラーが発生する主な原因と、誰でも実践できる解決策をわかりやすく解説します。

ブルースクリーンの画像

MEMORY_MANAGEMENT エラーの主な原因

MEMORY_MANAGEMENTエラーは、単純にメモリが故障している場合以外にもさまざまな原因で発生します。主な原因は以下のようなものがあります。

  • Windowsの更新直後の不具合 – 大きな更新後にシステムが安定せず、エラーを引き起こすことがあります。
  • ディスクエラー – 内蔵ドライブにエラーがあるとメモリ管理に影響する場合があります。
  • ドライバの問題 – グラフィックカードなどのデバイスドライバが古かったり破損しているとエラーの原因になります。
  • ウイルス感染 – マルウェアによってシステムファイルが破損するとブルースクリーンが発生することがあります。
  • メモリやハードウェアの故障 – メモリモジュールやその他のハードウェアが故障している場合。
  • ソフトウェアの競合や破損 – 新しくインストールしたソフトウェアが他のアプリと競合したり、システムファイルが破損している場合。

これらの原因に応じて対処法を試していきましょう。

パソコンを再起動する

一時的な不具合であれば、パソコンを再起動するだけで解決する場合があります。再起動は最も一般的な修復方法なので、電源ボタンを押して再起動し、ブルースクリーンが再発するか確認しましょう。

外付け機器や最近インストールしたハードウェア・ソフトウェアを取り外す

最近周辺機器を増設したり、新しいドライバやソフトウェアをインストールした場合は、それらがエラーの原因になっているかもしれません。新しいハードウェアやソフトウェアがシステムと互換性がない場合にエラーが発生するため、取り外して動作を確認してみましょう。外付けHDDやUSB機器はすべて外し、最近追加した拡張カードも一旦取り外して再起動してみてください。ソフトウェアの場合はコントロールパネルからアンインストールし、再起動して状況を確認します。

Windows「メモリ診断ツール」でチェックする

「MEMORY_MANAGEMENT」の文字を見るとMEMORY(メモリ)と書かれていることからメモリに何らかの問題がある可能性があります。

Windwosでは、メモリの問題を診断する「メモリ診断ツール」が搭載されていますので今回の症状チェックに使用して確認をしてみます。

①「スタート」をクリックします。

②下へスクロールして「Windows 管理ツール」が表示されたらクリックします。

③「Windows 管理ツール」内にある「Windows メモリ診断」をクリックします。

設定からWindowsメモリ診断

「今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)」をクリックします。

今すぐ再起動

パソコンを再起動すると「メモリ診断ツール」が起動して、メモリのチェックが始まります。今回、チェックしたパソコンのメモリ16Gで約1時間20分ほど時間が掛かりました。

メモリー診断ツール起動

メモリ診断ツールが終了後にパソコンが再起動します。

パソコンにログインして異常がない場合は通知センターに「メモリエラーは検出されませんでした」と表示されます。異常がある場合「コンピューターにメモリの問題があります … 」と表示されます。もし、異常が表示された場合はメモリを一度、抜き差しすることをおすすめします。再度、メモリチェックツールを起動してチェックします。異常が続く状態ならメモリに何らかの問題がある可能性があります。メモリーが2枚差しや4枚差しなら1本ずつ抜いてどのメモリーが異常なのかチェックします。異常があるメモリーが見つかればメモリを交換しましょう。

システムファイルをチェックし修復する(SFCコマンド)

システムファイルの破損が原因の場合は、「システムファイルチェッカー(SFC)」で修復を試みます。手順は以下のとおりです。

  1. タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  2. 黒い画面が開いたら sfc /scannow と入力し、Enterキーを押します。
  3. スキャンが完了するまで待ちます。破損ファイルが見つかって修復された場合は、再起動してブルースクリーンが解消されているか確認します。

ディスクにエラーがないかチェックする(CHKDSK)

ハードディスクやSSDのエラーもメモリ管理エラーにつながることがあります。Windowsの「チェックディスク」機能で確認できます。

  1. 管理者権限のコマンドプロンプトを開きます(前の手順と同様)。
  2. chkdsk C: /f と入力してEnterキーを押します(C: は検査したいドライブに応じて変更してください)。/f オプションは論理的なエラーの修復を行います。
  3. ドライブが使用中の場合、次回の再起動時に検査をスケジュールするか尋ねられるので「Y」を入力します。
  4. 再起動後に検査が実行され、エラーが自動修復されます。

ウイルス対策ソフトでフルスキャンを行う

ウイルスやマルウェアがシステムファイルを破壊してブルースクリーンを引き起こすことがあります。Windowsセキュリティやお使いのウイルス対策ソフトでフルスキャンを実施し、検出された脅威を除去します。ウイルス攻撃がブルースクリーンの原因になる場合があるため、最新のウイルス定義でスキャンしてみましょう。

一時ファイルを削除してストレージを確保する

ストレージが不足しているとシステムの動作が不安定になり、エラーを引き起こすことがあります。一時ファイルを削除して空き容量を増やしましょう

  1. タスクバーの検索ボックスに「ディスククリーンアップ」と入力して起動します。
  2. クリーンアップするドライブを選択し、不要なファイル(ごみ箱や一時ファイル)にチェックを入れて削除します。
  3. 「システムファイルのクリーンアップ」をクリックすると、古いWindows更新ファイルなども削除でき、さらに容量を空けられます。

メモリモジュールを抜き差しして交換する

メモリが原因と考えられる場合は、パソコンをシャットダウンして内部のメモリモジュールを確認します。Driver Easyによれば、メモリの接触不良やホコリが原因のことが多く、モジュールを抜き差しすることで改善する場合があります。

  1. パソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜きます。ノートPCの場合はバッテリーも外します。
  2. パソコンのケースを開け、メモリモジュールを固定しているラッチを外して取り外します。
  3. ホコリを取り除き、同じスロットにしっかり差し直します。モジュールが複数ある場合は1本ずつ試して、どのメモリに問題があるか確認します。
  4. 再起動してエラーが解消されたか確認し、それでも頻繁にブルースクリーンが出る場合は新しいメモリへの交換を検討します。

その他の手段(バックアップと復元)

上記の方法で改善しない場合、システムの復元ポイントを利用して正常に動作していた時点に戻す方法があります。また、どうしても解決しない場合はWindowsのリセットや再インストールも最後の手段として用意されています。重要なファイルは事前にバックアップしてから実施してください。

まとめ

停止コード「MEMORY_MANAGEMENT」は、メモリのトラブル以外にも、更新プログラムやドライバ、ディスクやウイルス感染などさまざまな要因で発生します。まずはパソコンの再起動や周辺機器の取り外しといった簡単な方法から試し、メモリ診断ツールやSFC、CHKDSK、ドライバ更新など順番に確認していくことが大切です。原因を一つずつ切り分ければ、ブルースクリーンの問題は必ず解決へ近づきます。もし作業に不安がある場合は、メーカーのサポートや専門業者に相談するのも安心です。

本記事がMEMORY_MANAGEMENTエラー解消の一助になれば幸いです。