ノートパソコンを使っていると、バッテリーの充電が100%にならずに80%や90%で止まっている状態になって困っている。
Windowsのタスクトレイにバッテリーアイコンにハートマークが表示されている場合、これは「スマート充電」という機能で充電がされない可能性があります。
この記事では、「スマート充電」の仕組みと、100%に充電したい場合の解決方法について説明します。
Table of Contents
スマート充電とは?
スマート充電は、バッテリーの寿命を延ばすための機能です。通常、バッテリーは充電と放電を繰り返すことで劣化していきます。
特に、常に100%まで充電されるとバッテリーの劣化が進みますので、スマート充電は、バッテリーの寿命をできるかぎり延ばすために、適切な充電レベルを維持する機能です。このため、ノートパソコンのバッテリーが80%や90%で止まるようにしています。
スマート充電とは、バッテリーを保護するための仕組みです。
ハートマークの意味
バッテリーアイコンにハートマークが表示される場合、それはスマート充電機能が有効になっていることを示しています。
この機能により、バッテリーの充電が一定の範囲内に制限されます。たとえば、80%や90%の充電状態で止まることがあります。
スマート充電をオフにする100%まで充電したい場合
スマート充電機能は便利ですが、場合によってはバッテリーを完全に充電したいこともあります。
以下の手順でスマート充電を無効にし、バッテリーを100%まで充電する方法を紹介します。
最初にBIOSを起動します。BIOSの起動方法はHPの場合はパソコンを起動するときに「F10」を押しながら電源ボタンをオンにします。BIOSの起動方法はメーカーごとに変わります「F2」、「F1」など、それぞれご使用のメーカーのサイトにて確認ください。
BIOS画面が表示されましたら、「Advanced(詳細設定)」のタブを選び「Power Management Options(電源オプション)」を選択します。
電源オプションの画面が表示されましたら、「Battery Health Manager (バッテリー状態マネージャー)」のプルダウンをクリックしてください。
プルダウンに「Maximize my battery health(バッテリーの状態を最大限に高める)」と「Let HP manage my battery charging(バッテリー充電の管理は HP に任せる)」ふたつ表示されますので「Maximize my battery health」を選択しましょう。
さいごに「Main」タブに戻り「Save Changes and Exit(変更を保存して終了)」を選択して「Save Changes?」(変更を保存しますか?)」の表示をYesを選択して終了します。
最後に
スマート充電機能は、バッテリーの寿命を延ばすために非常に有用な機能です。しかし、特定の状況では、バッテリーを100%まで充電する必要があるかもしれません。その場合は、上記の方法を試してみてください。バッテリーを適切に管理することで、ノートパソコンの寿命を延ばし、より快適に長期間使用することができるようになるでしょう。