Gmail では、受信したメールを他のメールアドレスに自動的に転送することができます。
この機能は、複数のメールアカウントを持っている場合や、他のサービスにメールをバックアップしたい場合などに便利な機能です。
しかし、メールの転送には注意点もあります。
この記事では、Gmail の転送設定の方法と、転送時に起こりうる問題とその対処法について解説します。
Table of Contents
Gmail の転送設定の方法
Gmail の転送設定は、パソコンのブラウザから行う必要があります。
Gmail アプリでは設定できません。また、職場や学校のアカウントでは、管理者によって制限されている場合がありますので注意が必要です。
転送設定をするには、以下の手順に従います。
Gmail にログインし、右上の歯車アイコンをクリックして「すべての設定を表示」を選択します。
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上部のタブから「メール転送と POP/IMAP」をクリックします。
「転送」の項目で、「転送先アドレスを追加」をクリックします。

転送先のメールアドレスを入力し、「次へ」をクリックします。

「転送するメールアドレス」をメールの転送先として追加します。「続行」をクリックします。「転送先アドレスを追加」のウィンドゥが表示されますので「OK」をクリックします。
転送先のメールアドレスに確認メールが届くので、その中に「確認コード」が書かれていますので控えます。

Gmail の画面に戻り、確認コードを入力して「確認」をクリックします。

さいごに「受信メールを…」にチェックを入れて完了です。

これで、新着メールがすべて転送先のメールアドレスにも届くようになります。もし、特定の種類のメールだけを転送したい場合は、フィルターを作成して条件を指定することができます。詳しくは、こちら をご覧ください。
転送設定のオプション
Gmail の転送設定では、以下のオプションを選択できます。

– 受信トレイに残す: Gmail で受信したメールは、未読のまま受信トレイに残ります。
– 既読にする:Gmail で受信したメールは、既読の状態で受信トレイに残ります。
– アーカイブする: Gmail で受信したメールは、受信トレイから削除されてアーカイブされます。アーカイブされたメールは、「すべてのメール」や検索で見つけることができます。
– 削除する: Gmail で受信したメールは、削除され「ゴミ箱」フォルダへ移動して30日後には完全に削除されます。
これらのオプションは、Gmail の受信トレイでどのようにメールを管理するかを決めるものです。転送先のメールアドレスでは影響しません。
フィルターの作成方法
Gmail の転送設定では、「特定の種類のメールのみを転送する」というオプションを選択することができます。
この場合、フィルターを作成して、どのような条件のメールを転送するかを指定する必要があります。
フィルターを作成するには、以下の手順に従います。
1. Gmail にログインし、右上の歯輪アイコンをクリックして「すべての設定を表示」を選択します。

2. 上部のタブから「メール転送とPOP/MAP」をクリックして「フィルタを作成」をクリックします。
(「フィルターとブロックされたアドレス」からもフィルタを作成できます。)

3. フィルターとして使用する条件を入力します。例えば、「差出人」や「件名」や「キーワード」などです。
条件を入力しましたら「フィルタ作成」をクリックします。

4. 「次のアドレスに転送する」にチェックを入れて転送するアドレスを選択します。
転送先のメールアドレスが表示されていることを確認し、「フィルタを作成」をクリックします。

これで、指定した条件に合致するメールだけが、転送先のメールアドレスに自動的に転送されるようになります。
注意点
Gmail の転送設定では、以下の点に注意してください。
– 設定したフィルターは優先順位がありません。つまり、同じメッセージが複数のフィルターと一致した場合でも、最初に一致したフィルターだけが適用されるわけではありません。すべての一致したフィルターが適用されます。
– 設定したフィルターは後から変更や削除が可能です。「フィルターとブロックされたアドレス」から編集や削除ができます。
– 設定したフィルターは新着メッセージだけではなく、既存のメッセージにも適用されます。「次へ」をクリックした後、「これらと一致する既存の会話も含める」というオプションにチェックを入れると、既存の会話も対象となります。
– 設定したフィルターは迷惑メッセージやゴミ箱内の会話には適用されません。迷惑メッセージやゴミ箱内から正当な会話へ移動させた場合は適用されます。
– 設定したフィルターは他人から委任された Gmail アカウントや別名(エイリアス)でも有効です。ただし、「新しいアドレスに転送する」というオプションは使用できません。
転送・フィルタ設定を解除や削除する
Gmail の転送設定は、いつでも解除ができます。Gmailの設定を開き「メール転送とPOP/MAP」から解除したいメールの「転送を無効にする」にチェックを入れて「変更を保存」をクリックして解除の完了です。

フィルタも同じようにGmailの設定から「フィルタとブロック中のアドレス」から削除したいフィルタにチェックを入れて「削除」をクリックするとフィルタが削除されます。

まとめ
Gmail の転送機能は、他のメールアドレスにも自動的に受信したメールを届けることができます。
しかし、転送時にはメールの認証に関する問題が起こる可能性があります。
その場合は、この記事で紹介した対処法を試してみてください。また、職場や学校のアカウントでは管理者によって制限されている場合があるので注意してください。