第4次産業革命の主役ともいえる技術 AI(人工知能)。大量のデータを集めてコンピューター自身が学習し成長していく「自ら学ぶ力」を持ちます。
若干、止まらずに常に学び続けるAIに恐ろしさも感じますが、学習していないことに対しては、まだまだ苦手な部分もあります。
しかし、AIはチェスや将棋、囲碁の世界で世界チャンピオンを倒し、つい最近ではプレステーションのゲーム「グランツーリスモ」自動車レースゲームで世界チャンピオンを倒しました。
年々、AIの技術が成長していくなかで高度なAIやロボットが人間の仕事を奪い数十年後には50%の仕事がなくなるとも言われています。
AIの活用も身近になりつつあり知らずしらずのうちにAIの技術を使っているという事もあります。
私たちが何気に使っているアプリ GmailのAI機能、入力予測や自動返信などグーグルのアプリにはたくさんのAIの技術が使われ、ホームページでお問い合わせをすると実はAIチャットの回答だったという事もあります。
今回は、簡単に作成できるAI画像判定の「AIメーカー」を体験することによってAIや画像判定などの技術を今後、どのように仕事や生活に生かしていくか考えるきっかけになればと思います。
Table of Contents
AIメーカーとは
AIメーカーとはエンジニアの2z(@2zn01)さんが開発した簡単にAI(人工知能)がつくれるWEBサービスです。犬と猫の違いを見分けるなどの「画像分類」や「物体検出」、「テキスト分類」などAIを手軽に体験できるサービスを提供しています。
ツイッターのアカウントがあれば、無料で誰でも簡単に専門知識不要で始められます。また完成したAIは「みんなにAI」として公開することが可能です。
機械学習とは
機械学習「ML (Machine Learning)}とはAIを支える技術のひとつで1959年にIBMの技術者アーサー・サミュエル(Arthur Lee Samuel)が定義した言葉で「明示的なプログラムを書くことなくコンピューターを動作させる」ことを目的とした技術です。
機械学習を簡単に説明すると
コンピューターに大量のデータを学習してもらい、そのデータからパターンを見つけ出します。
コンピューターは人間の脳のように物を見て判断することができません。映像をデジタル情報としてしか扱えないので大量のデータを元にパターンを割り出します。
見つけ出したパターンを元に新しいデータが入力されると同じパターンがあるのか無いのかを確認します。
機械学習はデータが多ければ多いほど精度が上がります。
画像判定を体験
実際にAIメーカーを使って「犬」と「猫」判定を行うものを作成していきます。AIメーカーはTwitterのアカウントが必要なのであらかじめ作成してください。
「使って見る!」をクリックします
①「AIを作る」から②「画像分類」をクリックします。
①今回、作成するAIの名前を入力します。
②作成するAIの説明を入力します。
③AIで識別するラベル名を入力します。今回は犬と猫の分類を行いますので「犬」と「猫」を入力します。
④「保存して学習データの登録へ」をクリックします。
「ラベル名からデータを追加」をクリックすると「ラベル名」から画像を自動収集することができます。
(自動収集はラベルの数などによって収集時間が変わりますので注意してください。)
画像を検索して画像データを追加することもできます。
データを用意している場合はアップロードして画像を追加することもできます。ファイルをドラッグアンドドロップで追加します。
データを追加したら「学習フェースへ」をクリックします。
「学習を開始する」をクリックします。
「学習ステータス」が実行中になります。
(ブラウザーは閉じてもステータスは進んでいきます。)
しばらくして学習ステータスを確認すると「成功」になります。
(1時間半ぐらいかかりました)
下へスクロールすると「ファイル選択」ボタンがありますので診断したい画像を選択して「診断する」をクリックします。
写真の診断結果が表示されます。
最後に
今回、簡単な犬と猫の判断でしたがAIを使った画像判定の技術は「外観検査」製造現場では欠かせない良品と不良品を見分ける検査に使用することが可能です。物によりますが、今のAIの技術ならほぼ100%に近い検知をすることができるそうです。
モノづくりにおいて「検査」は、高い品質の製品をつくるうえで欠かせない工程です。いままで人の「目」と「経験」に頼る部分も多かった部分でもあります。
今回の体験を生かして「外観検査」にAIの導入して仕事の生産性向上と品質向上を実現してみませんか。