普段、パソコンの操作が不慣れな人と話をすることが多く、その中で「パソコンどうやったらうまくなれるの?」と質問をされることがよくあります。パソコン操作の基本はキーボードの入力をきちんとできることと思っていますのでキーボードで「ブラインドタッチ」をできるようになりましょうと話をしますが、なかなかキーボードの練習をしてパソコン作業を効率化しようとする人はいません。
よくよく考えてみると確かにキーボード操作をおぼえることは地味で時間がかかります。そこで私自身、もう一度、キーボード操作の効率化を目指し「脱マウス」を目指していきたいと思います。
パソコンが得意な人のパソコンを作業を見ていて、こいつできると思う瞬間がマウスを使わずにキーボードのショートカットを利用している人はかっこよく感じます。
私の現時点の能力はブラインドタッチはできるがショートカットキーは「切り取り (Ctrl + C) 」と「貼り付け (Ctrl + V) 」ぐらいしか使えない。パソコンはThinkPad を使っているのに「トラックポイント」すら使えないレベルです。
パソコン作業の最速仕事術を目指し「脱マウス」を実現してパソコン作業の基本は「キーボードを使いこなせること」だと伝えていきたいと思います。
「脱マウス」1週間経過の状況報告
「脱マウス」を目指すにあたり使用しているパソコンがThinkPadということもあり「トラックポイント」を使えるようになることを目指します。
トラックポイントとはLenovo(レノボ) ThinkPadなどにキーボード中央に搭載されている赤いスティックでマウスポイントを操作することができます。正式名称はポインティングステックと呼び、ThinkPadはトラックポイントがあるから使い続ける人がいるというぐらい愛されているデバイスです。
このトラックポイントが、そこでま愛され続ける理由とはホームポジションを崩さずにキーボードとマウス操作ができるからです。
マウスとキーボードを行ったり来たり1回の作業は数秒でも1日パソコン作業したらかなり時間になります。これによりパソコン作業の生産性を上げていきたいと思います。
このトラックポイントはレノボのPCにしかついていませんが別売りの外付けキーボードで後付することも可能です。
初日からノートパソコンからマウスを取り外し脱マウスに挑みましたが、正直、使いづらい集中して作業をしていると無意識に隣に置いているデスクトップPCのマウスを必死に動かしている時があります。
そこで、いきなりマウスなしは無理と判断。まずはメールのチェックとWEB閲覧の時間を「脱マウス」を目指すことにしました。
その他に使いずらい部分。トラックポイントのマウスカーソルのスピードが遅く感じるので設定を変更しました。
■トラックポイントの速度変更方法
「①スタート」ボタンから「②設定」ボタンをクリックします。
「デバイス」をクリックします。
「①マウス」をクリックして「②その他のマウスオプション」をクリックします。
「①ThinkPad」タブをクリックして「②目盛りを速い方向に調整」して「③適用」をクリックします。
次にマウスがない状況で集中して仕事をしているとトラックポイントよりタッチパッドを触ることが多くなりました。今回の「脱マウス」とともにトラックポイントを使えるようにもなりたいのですタッチパッドをOFFにすることにしました。
■タッチパッドをオフにする方法
先ほどの設定と同じく「スタート」から「設定」をクリックして「デバイス」の画面を開きます。
「①タッチパッド」をクリックして「②タッチパッド」をオフにします。
■1週間の経過の感想
1週間ではまだまだ全然なれません。トラックポイントを細かいポイントに動かすのにもイライラします。トラックポイントを動かすよりショートカットキーを覚えてなるべくトラックポイントを使わない方向にもっていく必要がありそうです。次の週ではメール(Gmail)とWEB(Chrome)のショートカットを覚えていきたいと思います。
「脱マウス」2週間経過の状況報告
脱マウスを目指し、2週間経ちましたが、まだまだトラックポイントにはなれません。なるべくトラックポイントを使わなくてもいいように少ないですが「ショートカット」を覚えるようにしました。
覚えたショートカット一覧
Chrome のショートカット
「Alt + ←」 戻るボタン
「Ctrl + L」 アドレスバーに移動
「Ctrl + W」 タブを閉じる
Gmail のショートカット
「3」 メール削除
「J」 次のメールに進む
「K」 前のメールに戻る
ひとつGmailに組み込まれているメール削除のショートカットは「Shift + #」だったのでカスタマイズして「3」を押すだけで削除できるように変更しました。
Gmailのショートカットのカスタマイズ方法
Gmailを開き「①設定」ボタンをクリックして「②すべての設定を表示」をクリックします。
「詳細」をクリックして「カスタムキーボードショートカット」の項目を「有効にする」にチェックを入れて下にスクロールして「変更を保存する」をクリックします。
もう一度、設定画面に戻ると「キーボードショートカット」の項目が増えています。ここでGmailのショートカットを変更することができます。
その他にはトラックポイントをなるべく動かさなくてもいいようにWindows画面上で確認メッセージなどが表示されたときにマウスポインターを自動で「OK」の位置に移動するように変更しました。
マウスポインター既定の位置へ移動させる
「スタート」→「設定」→「デバイス」→「マウス」の項目にある「その他のマウスオプション」をクリックします。
「ポインターオプション」の項目内にある「ポインターを自動的に規定のボタン上に移動する(U)」にチェックを入れて「適用(A)」をクリックします。
■2週間の経過の感想
2週間経過して少ないですがショートカットも覚えてきましたが肝心なトラックポイントの動きにまだまだ慣れません。押したいボタンに移動するのにも行きすぎたりする状況です。このあとはもう少しトラックポイントをさわる時間を増やしていきたいと思います。
「脱マウス」1カ月経過の状況報告
トラックポイントを使い始めて1カ月経過。大きな変化はタッチパットの設定を戻したことです。今までタッチパットはマウスの代わりとして指で動かすものという認識だけでしたが、実はトラックポイントを補完する機能として2本指の操作や3本指や4本指のジェスチャが使えるということがわかりました。
今までWindows 10の操作方法を説明してきましたがWindows 11にバージョンアップしました。ここから画面設定がWindows 11になります。
■最初にOFFにしていたタッチパッドの機能をONに戻します。
「スタート」をクリックして検索窓に「タッチパッド」と入力して表示された「タッチパッド設定」をクリックします。
タッチパッドを「オン」にします。
タッチパッドの確認してほしい機能が「スクロールとズーム」トラックポイントを使っていて操作が難しかったのがセンターボタンとトラックポイントによるスクロール作業です。
タッチパッドを使えば指のポジションを変えずに右手と左手の親指二つでスクロール作業ができます。その他にも拡大と縮小もできるので画像の編集する時に使えそうです。
3本指や4本指のジェスチャを使えばアプリの切り替えやデスクトップの切り替えに使えたりします。いままで仮想デスクトップは普段ディアルディスプレイで作業していることもありあまり使っていなかったですが、簡単に切り替える作業を覚えると仮想デスクトップの便利さがしみじみとわかるようになります。
■1カ月の経過の感想
脱マウスを1カ月ほど挑戦してきて、やはり細かい作業の時はマウスが必要な状況は変わりませんが、デスク以外での作業する時にトラックポイントのありがたみを感じています。
移動中やソファなどに座りながらパソコンを操作ができるようになりパソコン作業を行える環境が増えたこと。全体的に作業の生産性が大きく上がったわけではないですが、どんな場所でも作業ができるようになり若干プラスにはなりました。
1カ月ということもあり、まだまだトラックポイントの操作性については慣れが必要です。これが1年経過したらトラックポイントで図面とか3Dを作成ができるようになっているかもしれません。以上でトラックポイントへの挑戦でした。次は1年後に状況報告を行いたいと思います。
改善効果・利用頻度
脱マウスでキーボード作業が中心になるとリストレストがあるとPC作業が快適!