「サクッと」目的と目標の違いと方針を理解しよう!

目的・方針・目標

組織やチームなどビジネスの場や日常生活でよく利用する「目的・方針・目標」何となく意味は分かっていても説明できないことが多いのではないでしょうか。

それぞれの言葉は意味や内容は状況や個人のニュアンスによって変わってくる場合もあります。そのため、本来の定義をしっかり抑えておく必要があります。

特に「目標と目的」は一見すると似ていますが意味は全く違います。この二つの違いを明確に理解していないと自身が望む結果は得られないでしょう。

また、方針は目指すべき方向を指し示すものですが、「そんなあいまいな方向なんているの?」と思われる方いるかもしれません。

よく「経営方針」、「基本方針」とか聞いたこと聞いたことがあるはずです。言葉から想像するに経営とかにかかわる大事なものにも感じます。

今回、「目的・方針・目標」について意味をそれぞれ具体例をもとに確認していきます。

目的と目標とは

最初に目的と目標の違いを確認します。

目的とは

最終的なゴールの場所で自身が達成したいこと山登りで例えると最終地点の山頂がゴールです。

目標とは

目的を達するための中継地点になります。山登りで例えるなら3合目は11時までに着く

ようするに「目的」というゴールがあり、そのゴールへ行く過程でどのような目標を達成しないといけないのかということにもなります。

反対に言うと目標を達成していくと目的であるゴールに近づいていくことになります。

山登りの図で表すと

目的は山頂がゴール

山頂のゴールするためには

目標① 3合目に11時までに着く

目標②5合までは13時までに着く

目標③8合目までは14時までに着く

目標をひとつずつクリアすればゴールを達成します。

目的は「どのような状態に」になりたいのかゴールを表し、目標は目的を達成するための通過点で行動となる期間などの「数値」で表せるものになります。

最後に、目的は目標に比べ、より概念的で範囲が広い傾向があります。

目標は、組織が取り組みによって得たい全体的な「数値」に焦点を当てますが、その数値を具体的で実行可能なステップに分解していくものです。

これによって、組織は進捗状況を測定し、望ましい結果に向かって取り組んでいることを確認していくことができます。

方針とは

方針とは目的を達成するための目指すべき方向です。

よく会社だと経営方針とかで使われます。企業が進むべき方向性や行動のことを〇〇の基本方針とかも使われたりもします。この場合は基本的な方向性や行動でいかにして基本をぶれずに守れるかが大事になります。

方針とは例

山登りの図で表すと

方針とは

方針は最短でゴールに達成するためのルートや方向性を決めます。

羅針盤

羅針盤(コンパス)は船などの進路を図る道具ですが、目的地まで進むべき方向を指し示してくれます。大海原で船が目的地までたどり着くことができるのは羅針盤があるからこそです。

方針とはこの羅針盤と同じように行動をする際の基本とする進むべき方向になります。ブレのない目標を立てるために方針が必要となります。

ダイエットで目的・目標・方針を考えてみる

具体的にダイエットで目的・目標・方針を考えてみましょう。

ダイエットする目的はスリムな体を手に入れる 

現在、男性で体重が70kg 身長が170cmだとします。

目標は以下の3つ

①1カ月後に5kg痩せること

②2か月後に8kg痩せること

③3か月後に10kg痩せること

3か月後に60kgなら立派な細マッチョになりそうです。

ダイエットの場合、方針をどうすればいいかと考えた場合

例えばダイエットの弊害として極端な食事制限を行う人がいます。

体重を減らすために摂取カロリー極度に少なくしたり、なかにはダイエットにありがちな特定の食べ物ばかり食べることにより栄養のバランスが偏り身体に大きな影響を及ぼすこともあります。

何よりも無理なダイエットは体重がリバウントして元々の体重より増えることもあります。

そこで、方針を「健康的にやせること」にすると

無理な目標として「月10キロやせること」や「1日3食ダイエット食」などの目標は方針的にあわなくなります。

方針から考えると目標は下のようにした方が良さそうです。

①1カ月後に運動をして5kg痩せること

②2か月後に運動をして8kg痩せること

③3か月後に運動をして10kg痩せること

方針があることによりどのようにしてダイエットしていくのか手段が具体的になります。

方針が必要な理由

方針は特に組織(会社)やチーム(部門)で動く場合は重要な理念となります。

組織やチームのリーダーが表明した方針をメンバー全員が共有して理念を理解して行動を統一することによってチームの力は2倍にも3倍にもなる可能性があります。

方針はチームをゴールに向かって個々がバラバラに動かないようにする役目もあるのです。

例えば、とある会社の目的が年間の売り上げ50憶だとします。

それに対して各自が目標を立てます。

Aさんの目標は新規顧客開拓 毎月50人

Bさんの目標はリピート率を50%に上げる

Cさんの目標は一人当たりの客単価を1万円上げる

一見すると目標として悪くないように感じますが、実際にどのようにして新規顧客開拓やリピート率、客単価を上げていくのでしょうか。

このような抽象的な目標では、具体的にどのようにして行動していいのか目標を立てたけど、実際にどのように行動していいのかわからなくなることがあります。

そこでリーダーとしてDX(デジタルトランスフォーメーション)を取り組みを方針にいれて各目標を達成するための手段を提供します。

新規顧客開拓のためのデジタルツールの導入やリピート率はステップメールの活用など、最初の抽象的だった目標が方針を立てることにより具体的な目標へと変化させることができるのです。

このように方針を立てることにより組織やチームが「DX」を一丸となって取り組むことによって目的を達成する可能性が高まるのです。

最後に

目標を達成するためには、目標を高くしすぎても低くしすぎてもいけません。

努力で達成できるギリギリのところで設定するのがコツです。

自分に挑戦できるような目標を設定することに重点を置き、その目標に向かって伸び伸びと努力するようにしましょう。

失敗を恐れず、どこを改善すべきか、その経験を個人として、またビジネスとしてどう成長させるかを明らかにする機会として活用すればいいのです。

また、設定した目標が達成できなかった場合は、目標を再検討して再挑戦しましょう。

失敗しても落ち込まず、新たな視点で再チャレンジする意欲が重要です。最終的に成功するまで、改善と続ければいいのです。

失敗から学ぶことで、個人的にも仕事面でも成長することができるのです。

改善効果・利用頻度

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