Excelは、ビジネスや個人のデータ処理において非常に便利なツールですが、大量のデータや複雑な計算式を扱う際には、関数の処理が遅くなることがあります。
この記事では、Excelの関数が遅い場合の原因と、それを効果的に解決するための方法について考えてみましょう。
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EXCELの関数で重く・遅くなる主な原因
関数の遅さの主な原因は、以下の点に起因します。
データ量の増加
Excelは大量のデータを処理する際に、計算に時間がかかることがあります。数万行以上のデータがある場合、関数の処理に時間がかかる可能性があります。
複雑な計算式
複雑な数式や関数を使用すると、Excelは計算のために多くのリソースを必要とします。特に複数のセルや範囲をまたがる計算は、遅延を引き起こす可能性があります。
効果的な対処法
データの最適化
不必要なデータや列を削除し、必要なデータのみを保持することで、Excelの処理速度を向上させることができます。また、データをテーブルに変換することで、データの管理と処理が効率的に行えます。
計算式の最適化
複雑な計算式をシンプルなものに見直すことで、Excelの計算速度を向上させることができます。必要であれば、計算結果を一度別のセルに格納しておき、その結果を参照することも検討しましょう。
特に遅くなる関数例
VLOOKUP
COUNTIF
SUMIF
マルチスレッド計算の有効化
Excelの最新バージョンでは、マルチスレッド計算がサポートされています。設定からマルチスレッド計算を有効にすることで、大規模な計算も効率的に行えるようになります。
「ファイル」から「オプション」を開きます。
「詳細設定」の項目に「マルチスレッド計算を行う(U)」にチェックを入れます。

メモリの増設
Excelが利用するメモリの量を増やすことで、計算速度を向上させることができます。大きな作業ブックを扱う場合は、コンピュータのメモリを増やすことを検討してください。
メモリ8G 全然動かないExcelも16Gにメモリを増設すると正直サクサク動くまでは行かないですが、何とかもっさり動く感じでExcelが利用が出来るようになると思います。
自動計算の一時停止
Excelの自動計算機能を一時的に停止することで、データの編集中に無駄な計算を避け、処理速度を向上させることができます。計算が必要なタイミングで再開することを忘れないようにしましょう。
数式タブに「計算方法の設定」から手動に変更して再計算が必要な時に「再計算実行」をクリックします。

再計算のショートカットキーは
すべてのシートを再計算する場合は「Fn + F9」を押します。
選択したシートのみ再計算する場合は「Shift + F9」を押します。
まとめ
Excelの関数が遅い場合、データ量や計算式の複雑さなどが影響している可能性があります。しかし、効果的な最適化手法を使用することで、Excelの処理速度を向上させることができます。データの最適化、計算式の見直し、マルチスレッド計算の活用などを検討し、スムーズな作業環境を確保しましょう。