多くの日本語入力ユーザーは、キーボードの「半角/全角」ボタンを使って、ローマ字入力と半角英数字の入力モードを簡単に切り替えています。
しかし、時にこの一見シンプルな操作が予期せぬ問題を引き起こすことがあります。
具体的には、「半角/全角」ボタンを押すと、理由もなく「’(チルダ)」が表示され、入力モードの切替が正常に行われないのです。
このような不具合は、特に海外製のパソコンを使用している場合や、新しいキーボードを接続した際、パソコンを初期化した後、または外国製のソフトウェアをインストールした際によく見られます。
さらに、この問題は「半角/全角」キーだけでなく、「@」キーを押した際に「[」が表示されるなど、他のキー入力にも影響を及ぼすことがあります。
この記事では、このような状況に直面した際の解決策を詳細に解説し、キーボード操作の不具合に悩むユーザーに役立つ情報を提供します。
日本語入力の際のこのような問題は、日常の作業効率に大きな影響を及ぼすため、的確な解決方法を知っておくことは非常に重要です。
それでは、キーボードの「半角/全角」ボタンで入力切替ができない時の具体的な対処法を一緒に見ていきましょう。
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キーボードがおかしい原因
パソコンには、キーボードの配列を大きく分けて日本語キーボード(106/109) と英語キーボード(101/102)、Apple用の配列があります。
(今回、Apple用のキーボードは関係がないので除外します)
日本語キーボードと英語キーボードの大きな違いはキーボードの刻印に「ひらがな」がないこと。そのため英語キーボードのキーは101個、日本語キーボードのキーは106個と数が違うためキーボードの配列も変わります。
英語配列の101キーボード
キーボードがおかしくなった要因は、キーボードのドライバーが英語キーボード用のドライバーがインストールされている場合が多いです。
海外のソフトをインストールしたりアマゾンとかで海外メーカーのパソコンを購入するとよくあります。
その他にもWindowsの設定で「地域と言語」が英語になっている。
Windowsを初期化した場合になることも多いです。
システムが新たな状態になることにより、余分なデータやさまざまな設定がクリアされます。
これにより、以前の運用時の時と同じように動かない可能性があります。
あとはレジストリがおかしくなった場合もあるでしょう。
レジストリの影響によりシステムの動作に影響を及ぼすことがあります。
レジストリは、Windowsオペレーティングシステムの設定情報や構成データを保持しており、時折変更や誤った変更が行われると、システムの安定性に悪影響を及ぼす可能性があります。
解決方法1 パソコンを再起動する
キーボードの入力が異常だけではないですが、一般的にパソコンやアプリケーション、ハードウェアなどが正常に動作しない場合には、まず第一に「パソコンの再起動」を行うことをおすすめしています
これは単にキーボードの問題に限らず、さまざまなトラブルシューティングの手段の中でも最も効果的で基本的な方法です。
Windowsシステムは時折、さまざまな要因によって正常な動作を妨げられることがありますが、再起動はこれらの問題を解消するための一種のリセットボタンだと思ってください。
パソコンの再起動は、稀に発生するソフトウェアのバグやメモリの過負荷など、さまざまな一般的な問題を解決するのに役立ちます。
この手順を実行することで、システム全体が新たなスタートを切り、以前の不調が解消される可能性があります。
ただし、再起動を行う際には、大切なデータを保存しておくことを忘れないようにしてください。
これによって、万が一再起動によってデータが消失するリスクを最小限に抑えることができます。
解決方法2 ドライバーを更新する
パソコンには、外部機器(ハードウェア、マウスやキーボードなど)を接続する際に「ドライバー」と呼ばれる特別なソフトウェアが必要です。
新しい機器を接続すると、画面右下に「ドライバーをインストールしています。」というポップアップが表示されることがあります。
これは、その機器が正しく動作するためのドライバをインストールしていることを伝えるためのものです。
ドライバーは、パソコンと外部機器のコミュニケーションを円滑にするために使われます。
たとえば、キーボードを例に挙げると、キーボードの種類ごとに異なる入力方法や動作がありますが、それをパソコンが理解するためには適切なキーボードのドライバーが必要になります。
もしドライバーが適切にインストールされていない場合、キーボードの入力が正しく認識されないといった問題が生じることがおきるのです。
新しいキーボードなどを接続した際には、適切なドライバーが正しくインストールされるかを確認することが重要です。
もし適切なドライバーがインストールされていない場合、キーボードの入力が思うように動作しないため、正しいドライバーがインストールするひつようがあります。
確認方法
「スタート」ボタンを右クリックして「デバイスマネージャー(M)」をクリックします。
「キーボード」の項目を確認します。この時に「標準PS/2キーボード」になっている場合はドライバーが正しくない可能性があります。
注意事項 「HIDキーボードデバイス」になっていてもドライバーが正しくない可能性があります。
直し方 ドライバーを再インストールする方法
「標準 PS/2キーボード」をクリックします。
「ドライバー」タブをクリックして「ドライバーの更新(P)」をクリックします。
「コンピューターを参照してドライバーを検索(R)」をクリックします。
「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します(L)」をクリックします。
「互換性のあるハードウェアを表示(C)」のチェックを外しドライバーを106/109のドライバーに変更します。
変更したら「半角/全角」をクリックしてキーボード入力を確認してみましょう。もし、変わらなければ「キーボード」内に表示されている他の「HIDキーボードデバイス」などのドライバーを確認してみましょう。
解決方法3 キーボードの言語設定を変更する
新しいキーボードを接続したり、パソコンを初期化した際には、キーボードの言語設定が予期せず英語キーボードに変わる可能性があります。
この現象は、新しいキーボードが特有のキー配列を持っており、それに合わせた言語設定が適用されるためです。
同様に、パソコンの初期化時にはシステムがデフォルトの設定に戻り、この設定変更が引き継がれる可能性があります。
これを防ぐためには、新しいキーボードを接続したり、パソコンを初期化した後にキーボードの言語設定を確認し、必要に応じて正しい設定に変更することが大切です。
適切な言語設定を選択することで、キーボードの正常な機能を維持し、スムーズな操作を続けることができます。
確認方法と対処方法
「スタート」ボタンから「設定」をクリックして「時刻と言語」をクリックします。
「言語」をクリックします。
「キーボード」をクリックします。
「英語(米国)-US」になっているのを「日本語ーMicrosoft IME」に変更します。
「半角/全角」ボタンを押して入力を確認してみましょう。
最後に
以上がキーボード 「全角/半角」切り替えボタン押しても入力切替ができないのを解決する方法です。
手順としては最初に「パソコンを再起動する」→「ドライバーを更新する」→「言語設定を変更する」です。
海外メーカーのパソコンを新規購入した時も、この状態が多いので解決方法を覚えておくと大変便利だと思います。