ウォーキングミーティングの驚きの効果:創造性・健康・コミュニケーションを高める方法

ウォーキングミーティング

ウォーキングミーティングは、その名の通り 歩きながら行うミーティング です。会議室に座りっぱなしで話し合うのではなく、公園や社屋の敷地内などを歩きながら打ち合わせをします。最近は、ビジネスパーソンや起業家が発想を広げるために散歩を取り入れる例も増えており、「歩きながら発想する会」というコミュニティも広がっています

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科学的根拠:歩くと創造性が6割向上

「歩いているときの方がアイデアが出やすい」という感覚には科学的な裏付けがあります。スタンフォード大学教育学大学院のダニエル・シュワルツ教授が行った研究では、被験者176人に屋内で座る・トレッドミルを歩く・屋外を歩くといった条件でテストを行いました。その結果 80%以上の参加者が歩行中に創造性が向上し、座っている時に比べて創造性が約60%高まった と報告されています。屋内と屋外では大きな差がなく、歩くことで脳の「フィルター」が緩み、斬新なアイデアが意識に浮かびやすくなることが理由として挙げられています。

別の紹介記事でも、歩行によって血液循環が良くなり、脳に酸素が多く供給されるため創造的な思考が促進されると述べられています。景色が変化する公園などを歩くと、脳が柔軟になり、固定観念から自由になることがわかっています。

健康へのメリット:短い散歩で気分もエネルギーもアップ

ウォーキングミーティングは、会議の質を高めるだけでなく 健康管理 にも役立ちます。米国コロラド大学などの研究によると、30人の座りがちな成人を対象とした実験で「6時間座り続ける」「朝に30分ウォーキング」「1時間ごとに5分間ウォーキング」の3条件を比較したところ、歩行を取り入れたグループはいずれもエネルギーと活力が向上しました。なかでも 1時間ごとに5分歩いたグループでは、疲労感が減り、気分や集中力が改善した と報告されています。

忙しくて運動の時間がとれない人でも、ウォーキングミーティングを取り入れれば「仕事の一環として歩く」ことができ、生活習慣病の予防やストレス解消にもつながります。

コミュニケーションへの効果:自然体の対話を引き出す

オンライン会議やパーテーション越しの打ち合わせでは、視線が合わないことや相手の反応がわかりにくいことが原因でコミュニケーションが不足しがちです。屋外で横に並んで歩くと、目線を合わせるプレッシャーが少なくなり、自然に話しやすくなります。散歩中の景色や周囲の話題をきっかけに雑談が生まれ、心の距離を縮める効果があります。1対1や2〜3人程度の少人数で行うと互いの話をじっくり聞けるため、メンバーの本音や新たなアイデアを引き出すのに最適です。

実践のコツ:安全に・効果的に歩くためのポイント

ウォーキングミーティングを成功させるためには、いくつかの工夫が必要です。

  • ルート選び:車の通りが少なく、会話を遮らない公園や河川敷などを選びましょう。
  • 人数:創造的な意見交換を行う場合は1〜3人程度が理想です。大人数になるほど話が散漫になり、歩きにくくなります。
  • メモ方法:歩きながら紙にメモを取るのは困難なので、スマートフォンの録音アプリや音声入力を利用すると後で振り返りやすくなります。
  • テーマを決める:歩きながらダラダラ雑談するだけではアイデアは生まれません。会議の目的や議題を事前に共有し、「このアイデアを膨らませたい」「今後のプロジェクトの方向性を考えたい」といったテーマを持って臨みましょう。

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偉人たちも利用したアイデア発想法

Appleの故スティーブ・ジョブズは、長時間の散歩をすることで有名です。散歩中にアイデアを発想するためにブレーンストーミングをよく行っていたそうです。

FaceBookのマーク・ザッカーバーグも初めての人と会うときや、新しいアイデアを話し合う際にウォーキングミーティングをよく利用していたそうです。

他にもベートーベン、空海、福沢諭吉といった偉人たちも習慣として利用していたと言われています。

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まとめ:仕事の合間に歩いてアイデアと健康を手に入れよう

ウォーキングミーティングは、創造性・健康・コミュニケーションの三つの効果 を同時に得られる画期的なミーティング方法です。スタンフォード大学の研究でも、歩くことで創造性が約60%向上することが報告されています。さらに、短時間の散歩を取り入れるだけで気分やエネルギーが向上することも明らかになっています。

パーテーションに囲まれた会議室でアイデアが出ない時や、オンライン会議でコミュニケーションが不足していると感じる時は、思い切って外に出て歩きながら話してみましょう。歩くことで身体も心もほぐれ、新しい発想や率直な対話が生まれるはずです。