SSDの寿命はどれくらい?ずっと使っていいの?

SSD

SSDの寿命はどれくらい持つのでしょうか?SSDはハードディスクと違って、物理的な回転部分がなく、データをフラッシュメモリに書き込むことで動作します。

そのため、ハードディスクよりも高速で静音に動作し、衝撃にも強いというメリットがあります。しかし、SSDにも寿命があります。

それは、フラッシュメモリの書き込み回数に限りがあるということです。

フラッシュメモリは、電気的なストレスによって劣化していきます。そのため、書き込みを繰り返すと、データを正しく保存できなくなる可能性があります。では、SSDの寿命はどれくらいなのでしょうか?一概には言えませんが、一般的な使用状況では、数年から十数年程度は持つと考えられます。

数百台管理していて、今まで数カ月で壊れるものに当たったことはありませんでしたが、数台は2~3年で壊れるものありました。残りの数十台は5年以上問題なく動いています。

もちろん、使用頻度や環境によっても変わりますが、SSDの寿命を長持ちさせるコツや、寿命を縮めることを避ける方法があります。それらを紹介しましょう。

SSDを長持ちさせるコツ

SSDの寿命を長持ちさせるコツは、以下のようなものです。

①SSDの空き容量を十分に確保する

SSDはフラッシュメモリという素材を使用しており、一定回数以上の書き込みや消去を繰り返すと劣化してしまいます。

そのため、空き容量が少なくなると、同じブロックに何度も書き込みや消去を行うことになり、劣化が早まります。そのため、SSDの空き容量を十分に確保することで、劣化を遅らせることができます。

SSDの空き容量を十分に確保することで、データの書き込み速度が向上します。SSDはデータをブロック単位で管理しており、書き込み時には空いているブロックを探してデータを書き込みます。しかし、空き容量が少なくなると、空いているブロックが少なくなり、書き込みに時間がかかるようになります。

SSDの空き容量を十分に確保することで、寿命と性能を高めることができます。

②SSDに不要なデータを書き込まない

SSDは高速で信頼性の高いストレージデバイスですが、書き込み回数には限りがあります。そのため、SSDに不要なデータを書き込むと、寿命を縮める可能性があります。

不要なデータとは、例えば一時ファイルやキャッシュファイル、重複ファイルなどです。これらのデータは、定期的に削除するか、別のストレージに移動することで、SSDのパフォーマンスと耐久性を向上させることができます。

SSDに不要なデータを書き込まないことは、SSDのメンテナンスの基本です。

③SSDのトリム機能を有効にする(デフォルトは有効)

SSDはハードディスクと違って、データを書き込む前に消去する必要があります。しかし、消去する作業は時間がかかり、SSDの性能や寿命に影響します。そこで、SSDのトリム機能が役立ちます。

トリム機能とは、OSがSSDに対して、どのデータブロックが不要になったかを通知するコマンドです。これにより、SSDはアイドル時に不要なデータを事前に消去しておくことができます。その結果、書き込み時に消去の時間を省くことができ、SSDの速度を向上させることができます。

また、トリム機能はSSDの寿命にも良い影響を与えます。SSDは同じセルに何度も書き込み・消去をすると、そのセルの信頼性が低下します。

トリム機能により、不要なデータを消去して空き領域を増やすことで、各セルの使用回数を均一化することができます。これはウェアレベリングと呼ばれる技術で、SSDの寿命を延ばすことができます。

④SSDのファームウェアを最新に保つ

ファームウェアとは、SSDの動作を制御するソフトウェアのことです。ファームウェアは、SSDの性能や信頼性を向上させるために、メーカーから定期的に更新されます。ファームウェアの更新方法は、SSDのメーカーによって異なりますが、一般的には以下の手順で行います。

  1. SSDのメーカーのサイトから、最新のファームウェアをダウンロードします。
  2. ダウンロードしたファームウェアを実行します。
  3. ファームウェアの更新プログラムに従って、SSDを再起動します。
  4. SSDのファームウェアが正常に更新されたかどうかを確認します。

以上が、SSDのファームウェアを最新に保つ方法です。ファームウェアの更新は、SSDの寿命や安全性にも影響する重要な作業です。定期的にチェックして、最新の状態にすることをおすすめします。

⑤SSDの温度を適切に管理する

SSDの温度が高すぎると、パフォーマンスの低下や故障のリスクが増えます。そこで、SSDの温度を適切に管理することが重要です。

SSDの温度を適切に管理するため方法として、冷却ファンやヒートシンクを取り付ける方法がありますが、簡単に出来る方法としてパソコン(SSD)を通気性の良い場所に設置する良いと言えるでしょう。

さいごに

以上のことを意識して、SSDの寿命を延ばすことができます。SSDは高性能なストレージですが、無敵ではありません。適切な使い方と管理で、SSDの性能を長く維持しましょう。