散歩など明確な目的もなくのんびり歩いている時に、ふとアイデアがひらめくことがないでしょうか?
実は、これには科学的根拠があります。
スタンフォード大学の研究によると、歩いている時の創造性は座っている時と比べて60%も向上するという驚くべき結果が出ています。これは、脳の活動が歩行によって刺激され、新たな思考が促されるからかもしれません。
そこで、新しいアイデアの創出や創造的なブレインストーミングを促進するために、ウォーキングミーティングを提案します。
歩きながら会議を行うことで、参加者の創造性を高め、より生産的な会話が期待できます。座りがちな会議室から脱出し、新鮮な空気の中でのウォーキングミーティングは、参加者にとっても刺激的な体験となり、アイデアの質を高めることでしょう。
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ウォーキングミーティングとは
「ウォーキングミーティング」とは、従来の会議室での座りっぱなしの会議から脱却し、歩きながら行う新しい形式のミーティングのことを指します。この方法は、参加者が公園や自然豊かな環境を歩きながら議論を行います。この動的な設定は、従来の会議にありがちな静的な環境とは一線を画し、参加者の創造性とエネルギーを高める効果があります。
ウォーキングミーティングの最大の利点は、話し合いを通じてアイデアや情報を共有するだけでなく、同時に運動をすることで健康も促進できる点にあります。歩くことは、心身の健康に多くの利点をもたらすと広く認識されており、このミーティング方法は、参加者の体力維持やストレス軽減に寄与します。
さらに、自然の中での歩行は、創造性を刺激し、新しい視点やアイデアの発想に役立つことが科学的にも支持されています。従来の会議室の閉鎖的な環境とは異なり、開放的な空間でのウォーキングミーティングは、参加者の思考を解放し、より活発な意見交換を促します。このように、ウォーキングミーティングは、効果的なコミュニケーションと健康の両方を促進する、一石二鳥のミーティング方法として注目されています。
偉人たちも利用したアイデア発想法
Appleの故スティーブ・ジョブズは、長時間の散歩をすることで有名です。散歩中にアイデアを発想するためにブレーンストーミングをよく行っていたそうです。
FaceBookのマーク・ザッカーバーグも初めての人と会うときや、新しいアイデアを話し合う際にウォーキングミーティングをよく利用していたそうです。
他にもベートーベン、空海、福沢諭吉といった偉人たちも習慣として利用していたと言われています。
コロナ禍によりミーティングが増えた
特にコロナ禍により、社外の人を中心にビデオ通話でミーティングをすることが多くなりました。
社内のミーティングは、飛沫防止のパーテーションで区切られたミーティング。会議室が足りなくなり新設した企業も多いのではないでしょうか。
新設できない企業ではサテライトオフィスを利用する企業も増えたと思います。特に社内のミーティングは、ビデオ通話やパーテーション越しになったことにより、コミュニケーションがとりづらくなったと思います。
コミュニケーション不足になる理由
ビデオ通話では、特に違和感をおぼえるのは相手の目が合わないことだと思います。
結構、視線って大切だと感じる瞬間でもあります。
特にビデオ通話の場合、多人数になればなるほど一人一人の画面が小さくなります。画面共有など行うとほとんど、相手が何しているのかわからなくなります。
話す方も相手の反応がわからないので、不安になることもしばしばあると思います。
コミュニケーションへの効果
コミュニケーション不足を感じたときに特に力を発揮するのがウォーキングミーティングです。
会議室でパーテーションに囲まれてミーティングするよりも、外に出て歩きながら行うことにより、ストレス発散や気分のリフレッシュにもつながります。
最初は相手とおしゃべりする感覚で身近なことや歩いている道に見えている風景などたわいもないことを話すうちに、どんどん気軽に話すことができるようになり、相手と心の距離を縮めるのに一役買ってくれます。
ウォーキングミーティングでは、大人数で行うことは不向きではありますが、1 on 1 で相談ごとを行ったりするのにもいいのではないでしょうか。
健康への効果
定期的に運動することで寿命が延び、さまざまな病気を予防することは分かっていてもなかなか実行ができない。
仕事の忙しさをいいわけにすることも多いですが、ウォーキングミーティングによって歩くことを仕事にすればもう言い訳は出来ません。
お金を払ってフィットネスジムに通い健康を目指すよりも、まずは1日1万歩のミーティングを目指し「ダイエット」、「生活習慣病の予防」、「骨を丈夫にする」、「ストレス解消」などの効果を手に入れて新しいひらめきも手にいれましょう。
ウォーキングミーティングの注意点
ウォーキングミーティングを行う時は、必ず公園や河川敷など車が来ない広い道でおこないましょう。
人数も2~3人で行うといいでしょう。また、歩いているときにメモなどはとれませんので、スマホなどの録音アプリを使い、声で記録を残して置くと、あとで振り返るときに便利です。
まとめ
ウォーキングミーティングは「会議」、「健康」・「コミュニケーション」の3つの効果が得れるミーティングであることが分かっていただけたかと思います。
パーテーションに囲まれた無機質な会議室で何もアイデアがでない場合やコミュニケーション不足だと思われる人と意思疎通をとりたいときは、一歩踏み出してウォーキングミーティングを提案してみてはいかがでしょうか。